2014-07-18

友人の名刺と、ノームコア

不思議な縁で知り合った、滅多に会わない、
けれど深いところで理解しあえる仲の友人が1人います。

知り合った瞬間に意気投合してから19年、
今では文章のプロとして世界を飛び回る彼女が名刺デザインを依頼してくれました。

最初は、私自身の名刺の案の残りでいいから、と殊勝なことを言ってくれていましたが
なにげに考えた別案を「やばい!」と気に入ってくれて、採用になりました。
シンプル+ほの甘いデザインで、
世界の津々浦々で彼女がこれを差し出す姿を想像するとわくわくします。

名刺もそうですが、サイトとかパンフレットとかも、
どう見られたいか、どういうことができると思われたいかを 限られたスペースで伝える、
そこがデザイナーにとっては面白くて仕方ないところです。
要素を絞って、方向を示して、訴求して、印象づける・・・・
デザインに関してセオリーもいろいろありますが、
色にしてもスペース使いにしてもバランスだと思っています。
答えは一つではありません。
でも、今、目の前にいるクライアントが気に入る、もしくはエンドユーザーに響く、
という時代感覚は、すごく大事な要素だと思うのです。
「今風」を感じる力、それは何によって磨かれるのか?
その方法にひとりひとりの個性が出るんだと思います。
街から、テレビから、ネットから、音楽から、昔のアーカイブから。

「今風」といえば、「ノームコア(NORMCORE)
がファッショントレンドだ、と言われています。
スティーブ・ジョブスに代表される、究極のシンプルスタイル(NY発→笑)だそうです。
このトレンドに首をかしげる人も少なくありません。
っていうか、日本はすでにこのスタイルが定着していますよね。
「マーガレット・ハウエル」とかショップで言うと神戸のBshopとか。
そういえばモデルの梨花が、自身のブランド「メゾン・ド・リーファ」のMDを
劇的シンプルにチェンジしたのは2シーズンぐらい前だったでしょうか・・・
これもひとつの流れだったのかもですね。
でも「洗練された」という言葉が枕詞につくことで、
俄然輝きを増すのがシンプル系なんですよね〜。
私も好きですもん、シンプルかつ洗練されたものは。
けど、「洗練」にはやはり時代感覚が必須です。

友人に作った名刺も、しばらく経ったら「なんか違うなあ・・・」という時が来ます。
そうしたら、その時の彼女にフィットするデザインで名刺を作らせてもらいたいなあ・・・。
IMG_4058
画像は私の名刺です。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA